2025.12.24

---柚子の収穫を終えた庭で、次に調香師の感覚を呼び覚ましたのはびわの花の、甘く深い香りでした。なぜ、びわは冬に花を咲かせ...

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柚子の収穫を終えた庭で、
次に調香師の感覚を呼び覚ましたのは
びわの花の、甘く深い香りでした。

なぜ、びわは冬に花を咲かせるのか。
香りを手がかりに植物を見つめると、
その理由が、静かに伝わってきます。

花の少ない季節に、
鳥やわずかな命を確かに招くための香り。
寒さに耐える綿毛の蕾と、
春へつなぐための、したたかな選択。

香りは、
ただ「やさしい」だけではなく、
生き抜くための意志を宿している。

もし、びわの花に精油があったなら。
それは癒しを超え、
心の奥にそっと触れ、
記憶や感情を目覚めさせる
小悪魔のような香りに
なるのではないでしょうか。

香り処穂の香として、今日も、
植物が秘めた物語に耳を澄ませています。

✥✥✥✥✥✥✥✥✥✥✭✭✭

香りは、
精油になる前から、すでに存在している。

アロマパルファニストとして、
香り処穂の香では
植物を「素材」としてではなく、
生き方や時間の流れごと受け取っています。

冬に花を咲かせるびわ、
春を待ちながら、静かに香りを放つその姿。

このシリーズでは、
庭や土地、季節の中で出会った
“まだ瓶に入らない香り”の物語を
綴っていきます。

香りが生まれる、その手前の世界へ。










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INFO基本情報

  • 香り処穂の香
  • ■名称

    香り処穂の香
  • ■フリガナ

    カオリドコロホノカ
  • ■住所

    〒328-0015 栃木県栃木市万町16-8 蔵の街ハイツ202
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