代表者挨拶 introduction(Mission and Vision)

 平成27年関東・東北豪雨や令和元年東日本台風(台風第19号)では、栃木市の中心市街地を流れる巴波川が氾濫し、甚大な浸水被害が発生しました。
 このような頻発・激甚化する近年の豪雨から巴波川沿川にお住まいの皆様の暮らしや歴史的な景観、街並みを守るため、私たち協議会は、河川管理者である栃木県と連携し、治水対策の根幹となる地下捷水路の整備を進めています。
 本格的に整備がスタートしましたが、地域の皆様が安心できる安全な巴波川となりますよう、「街なか守る巴波川地下捷水路!」を合言葉に、協議会員一丸となって、安全かつ円滑に工事を進めてまいります。
 皆様の御理解と御協力をよろしくお願いいたします。

永野川・巴波川改良復旧工事等安全協議会
 会長 斎藤 和実
 役員 16名     
 顧問   1名     
巴波川会員 3社(延会員)
〔令和5年10月31日現在〕

巴波川 浸水被害の状況

■令和元年東日本台風(台風第19号)

 令和元年東日本台風に伴う豪雨により、栃木県では広範囲にわたり大雨特別警報が発表されるなど記録的な大雨となりました。
 特に巴波川流域では、10月11日から13日にかけて栃木雨量観測所で総雨量305mmを記録する大雨となり、栃木市中心市街地区間では、河川の溢水により甚大な被害が発生しました。

浸水面積 床上浸水 床下浸水
約218ha 1,217戸 996戸
合計2,213戸

■平成27年関東・東北豪雨

 平成27年関東・東北豪雨により、9月9日から11日にかけて栃木雨量観測所で総雨量446mmを記録する大雨となり、巴波川が流れる栃木市中心市街地区間では、甚大な被害が発生しました。

浸水面積 床上浸水 床下浸水
約171ha 732戸 988戸
合計1,720戸
 


・関連サイト:栃木県 栃木土木事務所『一級河川巴波川における改良復旧事業の実施状況について
 巴波川の浸水被害の状況や河川激甚災害対策特別緊急事業の概要に関する詳細につきましては、関連サイトをご覧ください。


巴波川 河川激甚災害対策特別緊急事業の概要

■事業概要

 令和元年東日本台風に伴う記録的な豪雨により、巴波川が氾濫し広範囲にわたり家屋浸水等の甚大な被害が発生しました。
 一方で、巴波川は栃木市の重要な観光資源であり、また、沿川の嘉右衛門町などは歴史的風致を守るための「伝統的建造物群保存地区」に位置付けられています。河川沿いの歴史的建造物、景観、観光業への影響を考慮すると、河川の拡幅による改修は極めて困難な状況にあります。

 そこで、地域の実情を踏まえた整備手法を検討した結果、令和3年1月に河川激甚災害対策特別緊急事業の実施について国から採択され、道路の地下等を活用した地下トンネルによる捷水路(しょうすいろ)※を整備することになりました。今後、令和元年東日本台風と同程度の洪水に対して、この地下捷水路を積極的に活用し床上浸水被害を解消します。


※捷水路(しょうすいろ)
  河川が弓のように曲がっている部分をまっすぐに直して、洪水を安全に流し下すために削り開かれた人工の水路をいいます。


・関連資料:事業概要リーフレット(PDF)
巴波川の浸水被害の状況や河川激甚災害対策特別緊急事業の概要に関する詳細につきましては、関連資料をご覧ください。










 

 
巴波川地下捷水路本体建設工事の事業紹介動画
地下捷水路工事の内容を分かりやすくまとめた動画です。ぜひご覧ください。  
 

 



 
 

工事概要
工事名 請負者
一級河川巴波川地下捷水路本体建設工事 奥村・岩田地崎建設JV
【完了】護岸工事 巴波川その1 舘野建設(株)



一級河川巴波川地下捷水路本体建設工事について

■巴波川地下捷水路本体建設工事の概要と工事手法
 本工事は、栃木県の巴波川地下捷水路(しょうすいろ)整備事業として、巴波川や蔵の街大通りの地下に、トンネルを建設するものです。
 下の写真(イメージ)のようなトンネル掘削機械(シールドマシン)を使用し、延長約2.4km、地下約10mに直径5.5mのトンネルを築造します。

 

工事名:一級河川巴波川地下捷水路本体建設工事
工事場所:栃木市沼和田町~大町
工期:令和5年3月19日から令和8年3月24日まで
発注者:栃木県栃木土木事務所
請負者:奥村・岩田地崎特定建設工事共同企業体