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【栃木市】一級河川巴波川地下捷水路(しょうすいろ)本体建設工事『立坑(たてこう)工事』取材レポート

2024.06.12



2023年9月に着工された「一級河川巴波川地下捷水路本体建設工事」の工事現場を特別に取材させていただきました。
この工事は栃木県の発注で、奥村・岩田地崎特定建設工事共同企業体が施工しています。
 

起工式の取材から約8ヶ月経ったのか~。とても貴重な工事現場の取材をさせてもらったよ。

一級河川巴波川地下捷水路本体建設工事とは

栃木県の巴波川地下捷水路(しょうすいろ)整備事業として、シールドマシン(トンネル掘削機械)を用いて巴波川や蔵の街大通りの地下約10mに、延長約2.4km、直径5.5mの河川トンネルを築造するものです。
大雨で巴波川の水位が上がった場合、このトンネルに川の水を迂回させることで栃木市中心部の街並みや市民の命を洪水から守ろうとする事業です。

現在はトンネルを掘るために必要な立坑(縦穴)の工事を行っているよ。

トンネル工事に必要な立坑は、直径約18m・深さ約30mの円筒形で、「オープンケーソン工法」を用いて地上で造った構造物をジャッキで地中へ押し込んでいきます。

地上で造った高さ約5mの構造物を押し込む作業を6回繰り返して深さ約30mの立坑を造っていくよ~。

2024年(令和6年)秋頃には、立坑が完成しトンネル工事の準備に着手する予定です。

工事の詳細について写真を使って説明していくよ~。

いよいよ工事現場に潜入!

立坑の工事現場は、栃木県立学悠館高校東側に位置する栃木市へいせい公園(工事中は休園)内にあります。
安全に配慮し、ヘルメット・安全チョッキ・命綱(安全帯)等を身につけたうえで取材させていただきました。



準備万端!いよいよ工事現場に潜入だ~。

準備を整え、工事現場を取材開始。
立坑の外側の様子です。

今回はTVチームとふらっとろーかるチームで取材させてもらったよ~。




立坑の内側の様子です。



クローラークレーン(150t)に取り付けたクラムシェルバケットで、立坑の内側を掘り進めていきます。



写真真ん中のワイヤーで吊られている物がクラムシェルバケットだよ。二枚貝の貝殻に似ていることからこう名付けられたみたいだよ。


立坑内部を均等に掘り進めるため、作業員の方がクラムシェルバケットを操作するクレーンオペレーターに無線や手でサインを送り、掘る場所を指示していました。クレーンのオペレーターは、操縦席のモニターに映し出された立坑を真上から見た映像を見ながら操縦していました。右側のモニターが真上からの映像です。

映像を見ながら操縦するのは難しいんだろうな~。オペレーターさんすごい!

圧入掘削の作業風景

立坑内側の掘削作業が進んだら、構造物の外壁部分をジャッキで押し込んで(圧入して)いきます。ジャッキは4ヶ所×3個の計12個設置されています。



圧入掘削を開始してから、ジャッキでどのくらい押し込んだのかが分かるように、外壁部分に黒のペンで印をつけていただきました。

印がどれくらい下に移動するかな?

ジャッキでの押し込み作業時は、構造物の傾斜や外壁と地盤の摩擦力を確認しながら慎重に機械を操作しています。

この機械のレバーを操作して、ジャッキを押し込むんだって。構造物の圧入具合を見ながら4ヶ所のジャッキを調整しているよ。

機械の操作では、「姿勢監視システム」を用いて構造物の傾斜や沈下量をリアルタイムで確認し、1mm単位で誤差を調整していきます。

精密に管理しているんだね。

圧入掘削はゆっくり進んでいきます。
撮影時間内では、5cmほど押し込まれていることを確認できました。



ジャッキも銀色の部分(シリンダー)が見えてきて、こちらでも圧入の進み具合をチェックすることができました。



一定の深さまで到達したら圧入掘削の作業を中断し、立坑の内側を掘削していきます。

<立坑内側を掘削して土砂を搬出する→ジャッキで構造物を押し込む>という作業を繰り返していくよ~。

所長にインタビュー!

工事の様子を撮影させていただいた後、起工式同様、今回も巴波川地下捷水路工事の所長・監理技術者である永井さんにインタビューさせていただきました。

Q-① 立坑の工事はどれくらい進みましたか?

深さ約30mのうち約20mまでの工事が完了しました。

※取材をさせていただいた日は4ロット目(1ロットあたり5m)の掘削作業の最終日でした。

Q-② どんなことに注意しながら工事を進めていますか?

栃木の地盤は固く、地下水位が高いので、周辺の地下水に影響が少ない工法を採用しました。施工にあたっては、毎日地下水位を測定して、大きな変動が無いことを確認しています。
立坑工事はトンネル工事の起点となるので、構造物にズレが無いよう、1mm単位で調整しながら慎重に工事を進めています。

Q-③ 最後に今後の工事をどのように進めていくか教えてください。

周辺家屋や蔵の街の景観を守るため、安全安心をモットーに工事を進め、事故やトラブルを発生させることなく、工期内に無事完成できるよう努めます。

お忙しい中、いつもありがとうございます!
実際に見学させていただき、工事がとても丁寧に行われていることが分かりました。

おまけ

圧入掘削作業ですが、取材を終える頃には大分進んでいました。



外気温は21℃でした。



暑い中、取材にご協力いただきありがとうございました。

最後にお知らせ

一級河川巴波川地下捷水路本体建設工事の状況は、「巴波川 河川激甚災害対策特別緊急事業」ホームページの工事状況のページでご覧いただけます。

※巴波川 河川激甚災害対策特別緊急事業のホームページは下記リンクから
 巴波川 河川激甚災害対策特別緊急事業 ホームページ

今後の工事動向にもぜひ注目だ~。

また今回の取材模様は、ケーブルテレビのコミュニティチャンネルでも放送します。
初回は本日6/12(水)16時の『とちぎHOTステーション』で放送します。ぜひご覧ください。

この記事を書いた人

ふらっとろーかる 事務局

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