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【インタビュー企画】歌えるお茶屋さん―――お茶と音楽が楽しめる お茶の小井沼さん

2026.06.12



栃木県栃木市の中心部を流れる巴波川・幸来橋の近くに店を構えるお茶の小井沼さん。
美味しいお茶の販売だけではなく、一般的なお茶屋さんとはひと味違うアピールポイントがあるお店。

インタビュー企画第12弾となる今回は、お茶の小井沼 店主・葭葉さんにお店の魅力や美味しいお茶の入れ方についてたっぷりと伺ってきました。

第12回目はお茶の小井沼さんにインタビュー

お茶の小井沼さんはどんなお店ですか?

葭葉さん:
創業明治元年(1868年)のお茶屋さんです。今年(2026年)で158年目になります。

158年!老舗中の老舗ですね。
日本各地にはお茶の名産地がたくさんあるかと思うのですが、お茶の小井沼さんではどこの産地のお茶を取り扱っていますか?

葭葉さん:
うちでは静岡産のお茶をメインで取り扱っています。
静岡のお茶問屋さんから取り寄せた茶葉をそのまま売るのではなく、うちで合組(=茶葉をブレンドさせること)してお客様に提供しています。大体3種類くらいのお茶を一緒に混ぜてブレンドさせています。

そのままお店に出すのではなく、ひとつひとつブレンドしてから販売しているんですね。

葭葉さん:
そうなんです。店頭に並んでいる熊切や玉の露・八雲・初摘・君が代とか全部名前はついてるけど、一応うちの銘柄として売っています。

まさに“小井沼ブレンド”ですね。

葭葉さん:
そうですね(笑)
以前は一年分の茶葉をまとめて仕入れてブレンドして保存し、お茶の品質を一定にしていました。
でも今はお茶問屋さんから少量ずつ仕入れることで、いつでも新鮮なお茶を提供することができます。
 

最高級煎茶「熊切」とイチオシのお茶について

先ほど熊切や玉の露・初摘など、銘柄の一部をご紹介していただきました。
お店で販売されているお茶の中で気になったのが『熊切』というお茶なのですが、こちらのお茶はどんなお茶なのでしょうか?



葭葉さん:
熊切は、お茶の小井沼の中だと最高級の煎茶です。
渡良瀬遊水地が平成26年(2014年)にラムサール条約に登録され、当時の天皇皇后両陛下が行幸啓された際にお出ししたお茶がこの熊切でした。茶葉の香りが素晴らしく、甘味・渋み・苦味のバランスが絶妙ですよ。

選ばれたときのお気持ちはいかがでしたか?

葭葉さん:
天皇皇后両陛下がいらっしゃる時に何かお茶を出すってことになり、その中で「お茶と言ったら小井沼さんだよね」と指名していただきました。すごく嬉しかったですし、とても光栄なことだなと感じました。

すごく素敵ですね。


お茶の小井沼さんでは現在、店頭には何種類ほどのお茶を取り扱っていますか?

葭葉さん:
今だと約15~20種類ぐらいですかね。

特にこれがオススメというイチオシのお茶はどれですか?

葭葉さん:
オススメは『初摘』で、一番人気も初摘なんです。
 

プロが教えるお茶の美味しい淹れ方

今まさに新茶の時期を迎えていると思いますが、お茶を美味しく淹れるコツを教えていただけますか?

(今回は湯のみ約2杯分の淹れ方を教えていただきました。)




葭葉さん:
まずは沸騰したお湯またはポットのお湯を湯呑みに注ぎ、急須に入れるお湯の温度を下げます。
(湯冷ましがあればさらにオススメ!)
気温差で多少前後しますが、目安は30秒から40秒くらいかな。

茶葉の量は茶さじで軽く山盛り1杯分(約5~6gほど)だと、よりお茶の味を楽しむことができるよ。
茶葉の量はお好みの味に合わせて調整しよう。

葭葉さん:
湯冷まししたお湯を急須に注ぎ、30~40秒ほど蒸らします。
このとき急須は揺らさず、じっと置いておくのがポイントです。



葭葉さん:
香りを味わいが引き立つお茶をゆっくり注ぎ分けて完成です。
お湯の温度は約80度前後が目安ですが、絶対ではないので、お好みの温度でぜひ召し上がってください。

ろーかるんも今度試してみようっと~!

ひと味違うお店のアピールポイントとは?

他のお茶屋さんとはひと味違う、お茶の小井沼さんならではのアピールポイントを教えていただけますか?

葭葉さん:
茶葉そのもののこだわりもありますが、うちでは『音楽を楽しめる』という点が他のお茶屋さんとは違うと思います。
お茶屋さんって敷居が高いイメージがあるでしょう?

言われてみれば、少し入りにくい印象があるかもしれないです。

葭葉さん:
だから『歌えるお茶屋さん』というコンセプトで、お店に来ていただいた方が気軽に音楽や歌を楽しめる場を作っています。
ただ歌うだけ歌って、お茶を買ってくれないんですけどね(笑)

でも、お茶屋さんがこうした温かい雰囲気だと気軽に訪れるきっかけになりますよね。

葭葉さん:
そうですね。最近はお店の前でマルシェを開催したり、クレープ屋さんに来てもらったりして、人が集まれる場所を作っています。
まずはお店を知ってもらうことが何よりも嬉しいです。
 

ご来店されるお客様へメッセージ

最後に、これからご来店されるお客様へメッセージをお願いします。

葭葉さん:
お茶屋さんなんだけど、お茶は買ってくださらなくても大丈夫です(笑)
テイクアウトでソフトクリームやアイスコーヒー等も販売していますので、気軽に立ち寄っていただけたら嬉しいです。

敷居が高いなんて構えずに、まずは気軽に足を運んでほしいですね。

葭葉さん:
はい。ぜひ遊びに来てください。

お茶と音楽が紡ぐ憩いの場

インタビューを通して、葭葉さんのお店の素敵な雰囲気作りとお客様への温かい想いが伝わってきました。
厳選されたお茶だけでなく、抹茶やテイクアウトのドリンク、そして心を癒す音楽が流れる特別な空間。

「お茶屋さんは敷居が高い」と思い込まず、ぜひ一度お茶の小井沼さんに足を運んでみませんか?
きっとお店を出る頃には、ほっと心が和む体験が待っているはずです。

 
 
 

第11弾のインタビューはこちら


※インタビュー記事の掲載内容は取材当時の情報です。

この記事を書いた人

ふらっとろーかる 事務局

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