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【栃木市】地下20mの世界へ ~一級河川巴波川地下捷水路(しょうすいろ)本体建設工事 現場見学会レポート~

2026.01.17



私たちが何気なく暮らす栃木市の足元で、今この瞬間も進んでいる巨大プロジェクトがあることをご存じでしょうか。

一級河川・巴波川の地下で建設が進められている「地下捷水路」。
その工事現場を実際に見て、歩いて、知ることができる貴重な見学会が、令和8年1月17日に開催されました。

普段は決して立ち入ることのできない地下20mの工事現場。
今回はその様子を、たっぷりレポートします。

見学会のはじまり



地下捷水路の壁には、直径6.16mにもなるシールドマシンの実物大写真が描かれており、これから始まる見学への期待が一気に高まります。



来場者に配布されたパンフレットには、
一級河川 巴波川地下捷水路(しょうすいろ)本体建設工事について、イラスト付きでとても分かりやすく解説がされていました。
トンネルがどのように掘り進められていくのか、どんな工事が行われているのかが一目で理解できます。



今回は午前の部に参加しましたが、すでに多くの参加者が集まっており、予定より少し早めに見学会の説明がスタートしました。



はじめに、以下の3名の方からご挨拶がありました。
左から
・永野川・巴波川改良復旧工事等安全協議会 会長 斎藤様
・栃木土木事務所 須田様
・栃木市長 大川様



地下捷水路へ入る前に、まずは巴波川の工事についての説明動画を参加者全員で視聴します。



平成27年、令和元年の台風により、栃木市街地では大規模な浸水被害が発生しました。
床上浸水などの被害を受けた方も多く、その経験が今回の工事につながっています。



トンネルのルートについての説明では、現在は巴波川の下流から掘り進め、上流へ向かって工事が進行していることが紹介されました。



動画視聴後、参加者は1班・2班に分かれ、中央管理室と地下捷水路の見学へ向かいます。

中央管理室と地下捷水路の見学



まずは中央管理室を見学させていただきました。

モニターでたくさんのカメラを監視しているんだね!



ここでは、工事がどのように進められているのかを、担当の方から直接お話を伺います。

みんなイヤホンをしているよ。真剣に聞いているね。



続いて、内部に入り、さまざまな機械や設備を見学しました。



こちらは、トンネルの壁となる「セグメント」と呼ばれるコンクリート部材です。
このセグメントを6枚組み合わせることで、トンネルの壁が完成します。

セグメントは工場から、1日にトラックで6~7回も運ばれてくるそうです。





地下捷水路へと続く立坑を、見学者の皆さんが覗き込みます。

深さは約20m!初めて見るとびっくりするよね。



以前取材した際にはまだエレベーターが設置されていませんでしたが、現在はすでに完成していました。
 

階段で上り下りしたのが懐かしい!

シールドマシン設置直後に取材した貴重な記事もこちらからご覧ください。



エレベーターでは、上りと下りで流れる音楽が異なります。

上っているのか下っているのか、音楽で分かるようにしているんだって!



こちらは、トンネル内で部材を運搬する専用の電車です。
この電車で、セグメントなどを運んでいるそうです。





実際にトンネル内へ入ると、驚くことに完全な直線ではなく、わずかにカーブや傾斜があります。



右側に見える太いパイプは、掘り出した砂礫を地上へ運ぶための配管。
距離が長いため、途中には押し出すための装置も設置されているそうです。





トンネル内には「何メートル進んだか」「地上ではどのあたりか」が分かる写真が掲示されていました。
約1000m地点まで進むと、トンネル内の雰囲気も少し変わってきます。

もうすぐ、シールドマシンかな?







シールドマシンが進むのに合わせて、周囲の機材も一体となって移動します。



参加者の皆さんは休むことなく歩き続け、ついにシールドマシンへ到着。
初めて目にする巨大なシールドマシンに驚きの声が上がり、記念撮影をする姿も多く見られました。



シールドマシンは、1分間に約2~3cmずつ前進します。
周囲を固めるセグメントは6枚で1リングとなり、1リング完成までに20~25分ほどかかるそうです。

トンネル内を見るのは初めて!
少しずつ、でも確実に前へ進んでいるんだね。



帰りは、来た道を引き返します。



行きよりも話し声は少なくなりましたが、案内の方へ質問をする参加者の姿が印象的でした。



エレベーターで地上へ戻り、地下捷水路の見学は終了となります。



立坑の階段から下を撮影すると、その深さがよく分かりました。

見学会終了後の質疑応答



外に出ると、地下とは打って変わって日差しがまぶしく感じられました。



参加者は再び説明会を行った部屋に戻り、質疑応答が行われました。
「直線で掘った方が工事は楽なのでは?」という質問に対しては、
地下でも土地の所有者一人ひとりに配慮する必要があり、公共用地の下を通る方が現実的だった、という説明があり、納得の声が上がります。







また、「直角に曲がっている部分は大変では?」という質問には、シールドマシン自体が曲がれる構造になっていること、さらにセグメントも場所に応じて幅を変えて作られていることが紹介されました。

だからトンネルの中も、ちゃんと曲がっていたんだね!



説明会の部屋には、現在のシールドマシンの位置が分かる図も掲示されており、写真を撮らせていただきました。

 

栃木土木事務所 須田様にインタビュー



【今回の見学会の目的について教えてください】
このような大規模な事業は、栃木市では初めての取り組みです。
まずは市民の皆さまに、この事業を知っていただくことが最大の目的です。
また、他県での事故などもある中で、安心・安全に工事を進めていることをお伝えしたいという想いもあり、今回の見学会を開催しました。



【見学会を開催してみて、手応えはありましたか?】
手応えはありました。
今後もこのような形で、見学会を続けていくべきだと感じています。




 

おまけ

今回の見学会には、ケーブルテレビのテレビグループ・FMくらら857の皆さんも取材に来ていました。
生中継終了後、鳩山さんに現在のシールドマシンの位置を指していただきました。



ケーブルテレビチームも、巴波川の工事を応援しています!

この記事を書いた人

ふらっとろーかる 事務局

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