
一級河川・巴波川の地下で進む「地下捷水路」建設プロジェクト。
洪水対策の切り札として期待されるこの巨大事業では、普段は決して見ることのできない地下空間の整備が着々と進められています。
前回は、第1回一般向け現場見学会の様子をレポートしましたが、今回はさらに注目を集めた第2回現場見学会に潜入。
巨大なトンネル内部や最新の工事状況など、参加者だけが目にした迫力の現場を写真とともにお届けします。
午前の部
今回も前回と同じく、見学会の説明からスタートしました。
現在、1.9kmまで掘削が進んだとのことで、今回は1㎞コースと3.6km(実際は3.8km)コースの2班に分けて見学会が開催されました。
工事が順調に進んで、予定より100m長く掘削できたんだって。
外は30℃近い暑さでしたが、地下は夏も冬も関係なく20℃前後だそう。
地図で直角に示されている部分は、実際歩いてみると緩やかなカーブに感じました。
参加者の方からも、「普段はコミュニティバスで移動する距離をあっという間に歩けた」という声も。
最奥はまさに工事真っ最中。
この様子をバックに、参加者の皆さんが達成感に満ちた表情で記念写真を撮影していました。
午後の部
午後は、「親子見学会 トンネル探検隊」ということで、親子で参加できる見学会が開催されました。
説明を受けたあと、エレベーターで順々に降りていき、捷水路を1km歩きました。
親御さんとお子さんどちらも真剣に歩みを進めていたのが印象的でした。
そして歩いた後は、セグメント(トンネルを構成するコンクリート)にお絵描きしました。
日付や名前、好きなキャラクター、そして捷水路を移動するための自転車など、皆さん思い思いに絵を描いていました。
今日の思い出と一緒にずっと残っていくなんて、素敵だね!
栃木土木事務所須田さまにインタビュー
今回は、FMくらら857の生中継インタビューに同席させていただきました。
【今日見学させていただいたトンネルは、どのぐらいの大きさですか】
全長では2.4キロで、現在は1.9キロまで掘り進んでいます。
【一般見学会を開催した背景を改めて教えてください】
令和元年の災害を経て、改良復旧事業の進捗を地域の皆さまに知っていただきたい、
そして公共事業の必要性を実際に目で見ていただきたいという背景がございます。
【午後の部の親子見学会ではどのようなことを行いますか】
現場の安全も確保したうえで、セグメント(トンネルを構成しているブロック)に好きな絵をお子様に描いていただいて、それが実際にトンネルの一部となって残るというイベントを開催させていただきました。
【第1回見学会の反響について】
「実際にトンネルの状況や構造を見て、よく理解ができた」や、「工事の進捗や安全性が確認できた」といった様々な前向きなご感想をいただいています。
【最後に地域の皆さまへのメッセージをお願いします】
一日でも早くトンネルを安全に貫通させるように頑張ってまいりますので、今しばらくお待ちいただければと思います。
よろしくお願いいたします。
参加者インタビュー
親子見学会に参加されていた皆さんにインタビューさせていただきました。
【今日は参加してみてどうでしたか】
楽しかったです。
【普段は入れない場所を歩いてみて、どんな印象でしたか】
道がすごく続いていて、すごいと思いました。
【地下の水路の中に入るという、なかなかできない体験でしたね。絵や文字も描きましたか。】
名前を書きました。
【自分の名前を残したんですね。ほかにも何か描きましたか。】
名前だけです。
【名前だけでも記念になりますね。水路の一部として残るのは、きっと特別な思い出になると思います。】
はい。
ここからは、同行していた保護者の方にお話を聞きました。
【今回のイベントは、どのようにして知りましたか】
広報の案内を見ました。「親子」と書いてあったんですが、実際には親子ではなく孫と一緒です。それで、行ってみようかなと思いました。
【お孫さんに体験させてあげたいという思いがあったのでしょうか】
そうですね。次は水を張ると水路になって、もう中には入れなくなりますから。
【今しかできない貴重な体験ですものね】
いい体験ができたと思います。
まとめ
今回の見学会では、普段は立ち入ることのできない捷水路の内部を歩きながら、そのスケールの大きさや完成前ならではの雰囲気を感じていただけたのではないでしょうか。
参加した子どもたちは、これから壁の一部となるコンクリート製のセグメントに名前や絵を描き、大人たちも完成後には見ることのできない景色を目に焼き付けていました。まさに「今しかできない体験」が詰まった一日だったように感じます。
主催者によると、今回の見学会も前回に続いて定員を大きく上回る応募があったそうで、地域の皆さんの関心の高さがうかがえました。
完成すれば地域を守る大切な施設となる捷水路ですが、その内部を歩ける機会はそう多くありません。
今回参加された方にとってはもちろん、今後もし見学会が開催されることがあれば、参加された方にとっても忘れられない思い出になるのではないでしょうか。
前回の記事はこちら!